目はとてもデリケートな器官ですし、ほんの少しの変化で印象が大きく変わります。目のトラブルや疾患は早期に発見して、適切な治療を受けることが目の健康や美しさを守っていくことにつながります。コンタクトレンズ装用は眼科疾患リスクを高めますし、眼科疾患になった際には悪化させやすくなります。かなり進行するまで自覚症状に乏しいケースもあるため、発見が遅れて治療が難しくなってしまうこともよくあります。それを防ぐためには眼科の定期検診が不可欠です。
目の疲れや乾きなど日常的な症状は特に注意が必要です。よくあることと思って見逃していて重大な結果を招いてしまうこともあるからです。たとえば、視力の大幅な低下、角膜移植、失明などにつながる可能性もあります。そこまで重篤な症状にならないまでも、治療中はコンタクトレンズの装用が禁忌になる場合があり、治療が長引けばそれだけご不便な状態が続きます。

目の表面は涙の膜におおわれて守られています。コンタクトレンズは涙液の交換を妨げるため目が乾き、ドライアイのリスクが高まります。ご注意いただきたいのは、涙の量が多くても、質の変化で目の表面が部分的に乾きやすくなるドライアイもあるということです。ドライアイは、パソコンやスマートフォンの長時間使用、エアコンで乾燥した室内に長くとどまるなどで悪化するため、コンタクトレンズ使用が加わると重篤な症状に結びつきやすくなります。

目やにが増える症状は、眼科疾患により起こっているケースが珍しくありません。角膜に起こるびらんや潰瘍などの重大な疾患では、痛みがなく目やにだけ増えるケースもあります。

コンタクトレンズは、眼科疾患やケア方法、装用時間、目の乾燥などによりくもることがあります。このうち、ケアの不足や間違った方法でのケア、装用時間や使用期間の超過などによるくもりは、角膜のトラブルに結びつきやすく、びらんや潰瘍などを起こす原因になります。他にもアレルギー性結膜炎のリスクも高めてしまいます。
眼科疾患によって分泌物が増えて汚れが付着しやすくなり、さらに症状を悪化させるため、適切な治療をできるだけ早く受けることが重要です。

コンタクトレンズはご自分の目の形状に合わせたベースカーブのものを選ぶ必要があります。これが合っていないと角膜の上でレンズが動いてしまいます。眼科専門医が丁寧に診察している場合には、ご自分の目に合ったベースカーブのものを処方されます。
専門医の診療を受けていない場合にはベースカーブが合っておらずレンズが動いてしまうケースがあります。また、コンタクトレンズはベースカーブが合っていたものでも使用方法や使用年数などにより、レンズの変形が起こって動いている可能性があります。さらに付着した汚れでズレが生じて動くこともあります。コンタクトレンズに汚れが残っていると炎症から巨大乳頭結膜炎を起こしてレンズが大きく動いている場合もあります。

コンタクトレンズの装用は、アレルギー性結膜炎やドライアイの症状を悪化させます。ケア不足などによって結膜炎や角膜のびらん、潰瘍などの眼科疾患が起こり、かゆみが生じる場合もあります。

ドライアイや角膜疾患の可能性があります。コンタクトレンズの刺激が加わると悪化しやすいため、こうした症状が現れやすくなります。

装着時のまぶしさは、コンタクトレンズの傷や汚れ、フィッティング不良などによって起こります。外した時にもこうした症状がある場合には、角膜疾患の可能性があります。この場合、視界が白っぽく感じる場合もあります。